DELF DALF合格のための読書のすすめ
語彙を増やしてcompréhension de l'oralの力を磨くこと。
DELFやDALFだけでなく仏検に合格するためにも必要なことでしょう。そのために有効な手段の1つが本を読むことなのですが、これは結構挫折します。
例えば辞書を引きつつ本を読んでいると、辞書をひくことに疲れてしまいます。また辞書を引かないと意味がわからなくなり読むのが嫌になってしまいます。これで本を読まなくなってしまうパターンがかなり多いのではないかと思います。
フランス語学校で中級のクラスくらいの人がMadame BovaryとかLe Comte de Monte-Cristoを読もうとするとほぼ100%の人が挫折するのではないでしょうか。Le Petit Princeでも挫折するかも知れません。挫折しないで読みきったら、その時点でかなりの実力がついているはずです。でも普通はそううまくはいかないので、無理なく本を読めるようになる自分なりに有効ではないかと思える方法を紹介します。
まず最初は簡単な本から始めることです。自分のお奨めはLECTURES CLE EN FRANÇAIS FACILEというシリーズです。レベルが1から4まであって、1が400-700、2が700-1200、3が1200-1700種類の語彙数で書かれています。このシリーズのすばらしいところは一冊の本は50ページくらいしかありません。内容はDumasやJules Verneなどの本を簡単に纏めたものです。よって複雑な描写は省かれています。読む方法は
(1)レベル1の本を1冊辞書無しで読む。理解できないところもかまわずに読みすすむ。
(2)同じ本を辞書を引きながら理解しつつ再び読む。
(3)レベル1の他の本で(1)と(2)を繰り返す。
(4)10冊読んだら次のレベルの本で同じことを繰り返す。
辞書無しで読むときは1日か2日で1冊読めると思います。辞書をひきつつ読んでも1日に5ページの割合ですすめば、大体10日で終わると思います。この本の5ページくらいなら辞書を引きつつでもそうストレスがかかることはないと思います。そしてレベル3まで10冊ずつ繰返すと大体1年くらいかかりますが、終わる頃にはLe Petit Nicolasが辞書無しで十分に読めるようになっていると思います。
ここまでくるとおそらく読み癖がついているので、簡単には挫折しなくなります。ここでLe Petit Nicolasを3~4冊にLe Petit Princeを読むとDELF B1レベルの読解力はついていると思います。この2つは5~6ベージ/章くらいの構成になっているので、1章ずつくらいなら、前述の方法で読めると思います。1冊辞書無しで読みきるのは少しつらいかも知れませんが、1章くらいなら大丈夫だと思います。
この次に「Le Tour du monde en 80 jours」に挑戦します。先のLECTURES CLE EN FRANÇAIS FACILEのレベル3にこの本がでています。これを読んでから読み始めると、内容が大体わかっているので、わからない単語がでてきても推測できる場合が少なからずあります。ページ数も嫌になるほど多いものではありません。
この本を読み終えたときにはおそらくFlaubertやBalzacに手をつけてもそう簡単には挫折しないくらいにはなっていると思います。自分もMadame Bovaryを挫折せずに読み終えることができました。
自分としては本を読んでいたことが、DELF B2の合格にかなり寄与したと思っています。