単語をおぼえていく過程

フランス語の単語がなかなか覚えられず、年のせいですぐ忘れるとか、自分の頭がよくないので、単語を覚えられないと思っている人も多いと思いますが、実はそうではありません。

そもそもフランス語の教科書の全ページの中で1度しか使用されていない単語などは、そう簡単に覚えられるわけがありません。しかしながら使用頻度の高い単語は、たいていの人は覚えているはずです。ここで自分が単語を覚えていく段階を紹介したいと思います。

1.この単語前にも調べた
この段階でその単語のことを認識しています。意味までは覚えていませんが単語自体が定着する前兆です。

2.この単語は何回調べても覚えられない
単語が頭の中に定着しつつあります。意味は即座にでてきませんが、言われてみればそうだと気づきます。単語の意味も潜在記憶になりつつあります。ただしこの単語はどういう意味だったかと考えてもなかなか思い出せず、少しいらっとくるときがあります。

3.この単語はたしかこういう意味だ
単語が潜在記憶としては定着した段階です。この段階にくるとたとえ単語の意味を忘れても、少し考えると思い出せることがあります。またそのときに思い出せなくても、しばらくして、ああそういえばこの単語はこういう意味だったと後から思い出すこともあります。

4.この単語はこういう意味だ。何回もでてきたから覚えた
潜在記憶としては完全に定着した段階です。ここまでくるとDELFのCompréhension des écritsで単語がでてきても大丈夫です。ただ会話ではまだ使いこなせません。またCompréhension de l'oralに出題されるとわからない場合が多くあります。

5.単語を日本語に訳さず、フランス語として認識できる
十分に顕在記憶になった段階です。会話で自由に使えるます。またDELFのCompréhension de l'oralにでてきても、それがどんなスピードで話されても聞き取れます。

自分の場合は5の段階までくるのに長いと1年くらいかかったりします。普通でも数ヶ月かかります。辞書も仏仏辞書を数十回引いている感覚です。よく単語が覚えられないと言う人2,3回辞書を引いて、5の段階にならないことを嘆いている人が多いように思えます。

ここでどうすれば効果的に5の段階までこれるかというと、
(1)覚えたい単語を毎日使う。なんでもいいからその単語の例文を考える。
(2)本を読む。
の2つの方法が有効だと思います。ただし(1)は現実的に難しいものがあります。覚える単語が1つや2つの場合はいいですが、1000とか2000とかになるとこの方法は不可能です。実際に覚えるべき単語の単位は1000の単位です。またこの方法をとっても5に行くまではやはり1,2ヶ月かかってしまいます。

結論としては単語を覚えるためにはやはり本を読むのが効果的ということになります。しかもたくさん読むのがいいと思います。たくさん読むとそれだけ同じ単語に触れる機会が多くなるのが自明の理です。


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